イオンベールシリーズの一つで、酸化亜鉛を配合した「入浴料化粧品イオンベール」を発売し今年で9年目になります。大変有り難いことに、発売当初より定期コースで続けて下さっているお客様が多くいらっしゃいます。色素や香料は無添加のため、入浴を楽しむという意味では付加価値の低いこの商品をこれだけ長く愛用下さっているのは、目に見える効果を実感されているからだと思います。今回のブログでは、入浴料化粧品イオンベールの最大の特徴である「亜鉛」が私たちの体にどんな影響をもたらすのかを紹介していきたいと思います。
亜鉛とは?
体にとっては欠かせないミネラル(必須金属)のひとつ。
人体に約2g含まれ、皮膚,硝子体、前立腺、肝臓、腎臓に多い金属。
体内で作り出せないため食事から補う必要がある。
亜鉛はどんな働きをしているの?
1細胞をつくるタンパク質や核酸を合成。(新陳代謝を促す)
2消化や吸収に関与する酵素(約200種類)を構成。
3造血・生殖・免疫機能の維持。
亜鉛が不足すると何が起きる?
味覚障害 → 舌にある味蕾の新陳代謝が滞るため。
皮膚炎 → 肌の新陳代謝が滞るため。
傷が治りにくい → 肌の新陳代謝が滞るため。
抜け毛 → 頭皮の新陳代謝が滞るため。
爪が割れやすい → ケラチンというタンパク質の合成が滞るため。
貧血 → 造血機能の低下のため。
その他、口内炎、成長障害、食欲不振、ウツ病傾向など
どんな食べ物に多く含まれる?
牡蠣 豚レバー 牛肩肉、ウナギ、胚芽米、チーズ、小魚に多く含まれる。
中でも牡蠣の亜鉛含有量は5粒(60g)で7.9mgと最も多く、1日に必要な亜鉛*がほぼ補える。
*厚生労働省が定める亜鉛の1日あたりの推奨量は成人男性で10mg、成人女性で8mg
亜鉛をサプリメントで補ったほうが良いの?
亜鉛は比較的たくさんの食べ物に含まれているのでバランスの良い食事をしていれば十分に必要量を補給できます。
ただし日常的に激しい運動をする方、妊娠中の方、亜鉛排出作用のある薬を服用している方などは、亜鉛不足になりやすくサプリメントで補充することも必要かもしれません。また清涼飲料水、アイスクリーム、インスタント食品などで酸化防止剤として使われる食品添加物(ポリリン酸)は、亜鉛を対外に排出してしまう作用があるので、食べ過ぎには気を付けましょう。
自覚しにくい亜鉛不足
以上のように、人体にたった2gしか存在しない亜鉛は私たちにとって欠かすことの出来ないミネラルなのです。従って亜鉛が不足すると体に様々な不調が生じてしまいます。
肌が荒れる、なんとなくだるい、風邪が長引く、傷が治りにくい、食べ物の味がしない、水が苦く感じる、など毎日の生活で漠然とした不調を感じているなら亜鉛不足を疑ってみましょう。
亜鉛と美容
亜鉛は肌の新陳代謝に大きく関わり健康な肌の維持には欠かせない成分です。亜鉛を酸化した「酸化亜鉛」は皮膚炎治療の軟膏や、赤ちゃんのあせも・オムツかぶれ用のベビーパウダーとして古くから用いられています。イオンベール化粧品では、「日常のスキンケアに亜鉛をもっと手軽に取り入れたい」という想いから、酸化亜鉛を配合した入浴液の開発が始まりました。様々な試行錯誤の末、本来は液体に溶けない酸化亜鉛をアミノ酸のチカラでイオン化し入浴液に配合することが可能となったのです。水に溶けた状態の酸化亜鉛はお肌の隅々まで(角質層)速やかに行きわたります。こうして入浴のたびに簡単に全身スキンケアができる「入浴料化粧品イオンベール」が9年前に誕生しました。現在、酸化亜鉛を配合したイオンベールシリーズは化粧水、薬用美白美容液、アミノ酸石けんシャンプーへと広がっています。これからもより多くの方の健康美肌作りをお手伝いをしていきたいと思っています。
この記事は薬剤師:堀純朗氏が監修しています。