手足が氷のよう。辛い末端冷え性の解消法

年が明けて「今年はダイエット頑張ろう」「筋トレを始めよう」など何か新しいことを始めようと意欲を燃やしている方も多いのではないでしょうか。しかし、そんなやる気をしぼませてしまうのがこの時期の「冷え」です。寒くて体が冷えると、朝布団から中々出られない、ストーブの前や炬燵から離れられなくなってしまいがちですよね。じっとしているとつい間食も増えダイエットどころではなくなってしまいます。中でも手足の先が氷のように冷たくなる「末端冷え性」は心まで冷たくなってしまうほど辛いものです。筋肉量の少ない女性に多い「末端冷え性」。今年こそは克服して元気いっぱい新しいことを始めましょう。

末端冷え性とは

血行が悪くなることで、私たちが生きていくために必要な熱エネルギーが手足の先まで十分に供給されていない状態のことをいいます。血液は、熱エネルギーの他に酸素や栄養を私たちの体の隅々まで運んでいるため、血行が悪くなるとあらゆる病気を引き起こしてしまうのです。

末端冷え性の克服には「温活」

末端冷え性の克服には、体を温め血行を改善することが必要になります。最近「温活」という言葉をよく耳にしますが、これは食事・運動・入浴などを通じて健康を維持するために適正な体温(36.5度)まで基礎体温を上げるための活動のことを言います。

おすすめの温活法「足湯」

シンプルですが「入浴」で外から体を温めることが最も即効性のある温活方法です。しかし、忙しい方や健康に不安のある方にとって1日何度も湯船に浸かることは難しいかもしれません。そこでおすすめなのが「足湯」です。所要時間も10分程度で、特別な準備もほとんど必要なし。朝食の前に新聞でも読みながら手軽に出来ます。何よりも良いのが、冷え切った足が温まり心地よいので継続しやすいということです。体質の改善は「日々の習慣」が作ります。温活の入門に「足湯」を取り入れてみませんか。

<足湯の方法>

用意するもの

足湯用バケツ
足が入るものならどんなバケツでも構いませんが、最近は足湯専用のバケツが通販やホームセンターなどで1,000円以下で購入できます。

注ぎ足し用のお湯
だんだんとお湯が冷えてきますので、あらかじめ注ぎ足し用に熱いお湯を傍に置いておきましょう。

ビニールシート
床が濡れることがあるので気になる方はバケツの下に敷いてください。

足ふきタオル
足湯が終わったらできるだけ早くタオルで濡れた足を拭きましょう。

温かい飲み物(白湯)
足湯でも入浴と同じように水分が失われます。体を温める白湯をゆっくり飲みながら足湯をしましょう。

準備が整ったら、足湯用バケツに足首が浸かる程度までお湯(43度〜45度)を入れ10分から15分足を温めましょう。お湯がぬるいと感じたら用意した熱いお湯を注ぎ足してください。(やけどに注意)

Footbath

補足1 足湯のついでに「かかとケア」

この時期足のトラブルで最も多いのが「かかとのひび割れ」ではないでしょうか。かかとは全体重を支えるため常に強い刺激を受けている部位です。さらに乾燥や加齢が原因でターンオーバーが乱れ角質が厚く硬くなってしまうのです。かかとがカサカサでお悩みなら、足湯のお湯に保湿成分配合の入浴剤を適量入れてみましょう。イオンベール化粧品では、天然保湿因子のアミノ酸と亜鉛イオンを配合した「入浴料化粧品イオンベール」を取り扱っています。「足湯」と「入浴料化粧品イオンベール」の相乗効果でかかと状態の改善が期待できます。

補足2 足湯のついでに「足裏のツボ押し」

足裏は「第2の心臓」と言われるほど体に影響する「ツボ」がたくさんあります。足湯で足が温まった時はツボ押しの効果がアップするチャンス。血行促進におすすめは「湧泉(ゆうせん)」というツボ。足の指をぎゅっと曲げた時、土ふまずの前の方にできるシワのくぼみにあります。ツボの位置に親指を重ねあて、ぐっと足先の方へ突き上げて押します。左右同様に5秒押すのを5回行いましょう。

基本 CMYK

足湯を「温活」のきっかけに

血行が良くなり体が温まると、不思議と気持ちが前向きになってきます。朝10分の「足湯」で「さあ今日も1日頑張ろう」というやる気が沸いて来たら、「軽い筋トレやストレッチをする」「一駅分長く歩く」「丁寧な食事をする」など、血の巡りを良くし体を温めるための習慣が次々とあなたのものになっていくことでしょう。

この記事は薬剤師堀純朗氏が監修しています。