夏でもお風呂に浸かって免疫力を上げていこう!

気温が高くなると、どうしてもお風呂に浸かるのが億劫でシャワーでさっぱりと済ませたくなるものです。「イオンベール化粧品」では薬用入浴剤を取り扱っていますが、定期購入のお客様でも「夏はシャワーだけなので3か月お休みします」という方が結構おられます。夏だけシャワー派、あるいは年中シャワー派の方も今では多いのかもしれませんね。

でも、お風呂にゆっくりと浸かるだけで健康、さらには肌にとっても嬉しいことがたくさんあるのです。

夏にお風呂に浸かりたくないのは、熱いのが嫌なだけでは?

気温の高い時期は、お風呂に浸かるとせっかく汗を流したのに湯上り後に再度噴き出してきたり、妙に目が冴えて眠れなくなったりと何のために入浴したのか分らない状態になりがちです。たとえお風呂に入ったとしても熱さに耐えきれずカラスの行水のように短時間で済ませてしまうのは、風呂温度が高すぎる可能性があります。風呂温度を体温プラス4℃くらいのぬるめに設定すれば問題なくお風呂に浸かっていられると思います。高齢の方や普段から体温が低い方はもう少しぬるめにした方が良いかもしれません。少なくとも10分くらいは心地よくお風呂に浸かることができる適温を探して、入浴時間をリラックスタイムにしましょう。

シャワーでは得られない、「入浴」の効果

1 温熱効果

お風呂に浸かると温熱作用で体温が上昇します。体温は目に見える「免疫力」で、1℃下がると免疫力が30%以上も下がってしまうと言われています。今や3人に2人が発症するガンは35℃の低体温の環境を最も好みます。たとえ10分でもお湯に浸かり体温を上昇させることで免疫力を強化することができます。

 

2 快眠効果

ぬるめのお湯にゆっくりと浸かると、副交感神経の働きが促されぐっすり眠れるようになります。「免疫力」は睡眠中に強化・維持されるため、睡眠の質が上がると免疫力が高まり細菌やウイルスに負けない体になっていきます。また、肌が生まれ変わる「ターンオーバー」も睡眠中にしか行われません。食事よりも、もちろん化粧品よりも肌に影響を与えるのは「睡眠」です。

 

3 疲労回復・デトックス効果

お風呂で体が温まるとまず初めにサラサラした汗が流れます。さらに温め続けるとねっとりとした汗がでます。このねっとり汗には、体内に蓄積した重金属、ヒ素、水銀、ダイオキシンなどの疲労物質・老廃物が含まれており、汗によってそれらが排出されることにより肩や腰のコリがほぐれ疲れがとれます。

 

4 マッサージ効果

お湯に浸かると全身に水圧がかかります。この圧力で足に溜まった血液が押し戻され心臓の働きを活発にして血行を促進します。冷房や立ち仕事などでの足のむくみや肩のコリ、腰痛の緩和も期待できます。

 

5 浮力効果

お風呂に浸かると浮力で体重が約9分の1程度になります。普段体重を支えている筋肉や関節はその役割から一時的に解放され、脳の緊張も和らぎ心身ともにリラックスします。

 

 

プラスアルファの効果を求めるなら入浴剤を利用して

夏は、汗・皮脂が原因のあせも、背中や胸にできる背中ニキビなど

の肌トラブルが増えてきます。肌の乾燥がこれらに拍車をかけ、治りにくくなったり悪化させることも。夏の肌トラブルの予防や治癒には、お風呂でこまめに汗や汚れを落とすと同時に「保湿」をすることが大切です。残念ながらお湯に浸かるだけでは肌の保湿は期待できないため(むしろ肌は乾燥してしまう)、保湿成分が配合された入浴剤の使用をおすすめします。お風呂に浸かるだけで全身に保湿成分が行き渡るので、湯上り後に塗りにくい箇所などにわざわざクリームなどを塗る手間も省けます。

薬用入浴剤マイバスデイ

薬用入浴剤マイバスデイ

スキンケア成分と温泉成分配合 MY BATH DAY(マイバスデイ)

 

イオンベール化粧品の薬用入浴剤「マイバスデイ」は、スキンケアに重きを置いているため、無香料・無着色にこだわっていますが、特に肌の悩みがなくバスタイムにさらなる癒しを求めるならば、蛍光色の入浴剤がおすすめです。蛍光色には、副交感神経を優位にして精神を安定させる働きがあるそうです。

 

スキンケア効果、リラックス効果、肩こりや冷え症の改善効果・・・何を重視するかで自分にぴったりの入浴剤を探してみてください。

 

「入浴」は身体と心を元気にする長生き習慣

欧米諸国や日本以外のアジアの国でも、入浴は単に汗や汚れを落とすだけの役割ととらえ家のバスタブにお湯をはることはほとんどないようです。それに対して日本人は昔から温泉やお風呂が大好きです。お湯にゆっくりと浸かることが、いかに身体や心に良いのかを伝統的に理解していたのかもしれません。何かと「時短」が叫ばれ忙しい現代こそ、日本特有の素晴らしい入浴習慣を見直し、バスタイムをゆったりと楽しんでみてはいかがでしょうか。

新緑の露天風呂

この記事は薬剤師、園井伸輔氏が監修しています。