自分でできる「ほうれい線対策」

前回、現代人の必需品となった「スマホ」がほうれい線・二重顎のような「顔のたるみ」を進行させている可能性があることを取り上げました。中でも「ほうれい線」は、あるのとないので見た目年齢が10歳近く変わってしまう厄介な肌悩みです。普段から美容に関心が高い方はとくに「改善したい、出来れば消し去りたい」と強く思われるのではないでしょうか?今は肌悩み別にさまざまな化粧品が販売されていますし、美容整形を利用することにも抵抗がなくなりつつあるのかも知れません。しかし、前回のブログで申し上げたように「ほうれい線の出来方」には日常の生活習慣が大きく影響しています。肌にとって良くない習慣を改めないまま高い化粧品を使っても、ブレーキをかけながら一生懸命スキンケアをしていることになります。まずは「ほうれい線」ができるメカニズムを良く知って回り道をしないスキンケアを始めましょう。

ほうれい線とは
口の両側にできるシワのこと。他の表情ジワと異なり、顔のたるみにより頬の厚い脂肪が下がってあごと頬の境界線が目立ってくることによってできる。
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たるみとは
加齢や紫外線の影響で変性し弾力を失った真皮のコラーゲンが*1、皮膚を支え切れなくなるためにおきる現象。
*1皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層構造で成り立っていてコラーゲンは真皮の主成分です。コラーゲンの量・質が皮膚の弾力やハリに強く影響しています。

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 たるみを招く主な原因は、1光老化a、 2肌乾燥、 3血行不良、 4ターンオーバー*bの乱れ、がありそれらを悪化させてしまう生活習慣を下の図にまとめました。
*a 光老化とは紫外線照射によって生じる「シミ・シワ・タルミ」などの好ましくない皮膚反応のこと。
*b ターンオーバーとは新しい細胞が肌の基底層で作られ徐々に押し上げられ角質層の表面から垢となって剥がれ落ちるまでのサイクルのこと。(肌代謝)

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以上のとおり、ほうれい線などの「顔のたるみ」は複数の原因が重なりお互いに影響し合って進行します。「悪化させる生活習慣」の中に心当たりがありましたらぜひ見直してみて下さい。改善の3本柱は睡眠・食事・運動です。それをサポートするのが外側からのスキンケアです。外側から出来るたるみケアは「紫外線対策」と「乾燥肌対策」になります。紫外線は年中降り注いでいますので一年を通しての紫外線対策をし、水分・保湿成分を適切に配合している化粧品を選んで保湿力を高めましょう。

イオンベール化粧品では、ターンオーバーの乱れを抑える酸化亜鉛、天然保湿因子でありコラーゲンの原料であるアミノ酸(グリシン・プロリン)を配合した「イオンベール化粧水」を取り扱っています。グリシンはコラーゲンを形成するアミノ酸の3分の1を占めていて、肌の角質層の隅々まで浸透し保湿機能の改善が期待できます。

鏡をみて「ほうれい線が目立ってきた」と感じたら、焦ってしまいとりあえず化粧品を買い替えたくなるかも知れません。しかしそれよりもまず優先するべきは自分の生活を見直すことです。そして「今自分に何が足りないのか」「何が肌を傷めているのか」を問いかけ、それに日々応えていくことが健康美肌つくりの近道だと私たちは考えています。

この記事は薬剤師:堀純朗さんが監修しています。