髪の傷みとサヨナラする方法

家族で同じシャンプーを使っていて、人によって「合う・合わない」が生じることってありませんか?体質は人それぞれですので、ご自分にぴったりあったシャンプーを選びましょう。
しかしどんなシャンプーを使っていても、正しく洗わなければ髪や地肌トラブルの原因になってしまいます。今回は、意外と見落としてしまいがちな「髪のお手入れのコツ」を紹介していきたいと思います。

まず知っておきたい髪の構造

hair
髪の毛は、巻き寿司のような構造をしています。
外側 キューティクル
たんぱく質を主成分としたうろこ状の組織で、外部のあらゆる刺激から髪を守る。

中間部 コルテックス
繊維状のたんぱく質で出来ており、髪の硬さやしなやかさを決める。
メラニン色素も含まれているため髪の色も決める。

中心部 メデュラ
髪の太さに影響し、産毛や細い毛には存在しないこともある。
この部分に空洞がたくさんあると髪が色あせて見えてしまう。

 

髪はなぜ傷むのか

髪の一番外側のキューティクルが剥がれて、中間部のコルテックスが流出すると髪のダメージが進行し、髪の強度が下がります。その結果、「切れ毛・枝毛」といった髪のトラブルを引き起こします。

キューティクルを剥がれやすくする原因

1 髪がぬれた状態のまま擦り合わせる。(間違った洗髪・タオルドライ・ドライヤー方法)
2 過度の摩擦 (もつれた髪に無理矢理ブラッシング)
3 紫外線を長時間浴びる (帽子や日傘なしでの外出)
4 ヘアカラー・パーマ (髪全体を頻繁に染める)

上記の対策として正しい洗髪と乾燥の方法を紹介します。美容院などでシャンプーしてもらうと「洗い・すすぎ・タオルドライ・ドライヤー」のどの工程も自分でするよりとても丁寧だと感じたことはありませんか?それは、ぬれた状態の髪がとてもデリケートだと分かっているからです。この事実を踏まえた上で髪を正しくケアしましょう。

洗い方・すすぎ方・乾かし方

1. ぬるめのお湯(39℃くらい)で頭皮と髪をよく洗い流します。これだけで髪の汚れの80%は落ちてくれます。
2. 適量のシャンプーを手に取り泡立てます。シャンプーを直接髪につけて泡立てないよう注意して下さい。
3. 爪を立てず指の腹で優しくマッサージするように洗います。
4. 頭皮の泡をそのまま髪に移動させるイメージで髪の毛同士を擦り合わせないように洗います。
5. すすぎは洗う時と同じように指の腹でマッサージしながら行います。泡がなくなっても、シャンプー剤は残っていることが多い為(とくに高級アルコール系シャンプーは皮膚残留性が高い)、時間をかけて丁寧にすすいでください。(3分程度を目安)
6. タオルドライ時も、とにかく優しく髪を擦り合わせないことを意識しましょう。
7. できるだけタオルドライで水分を取ってから、ドライヤーで乾燥します。(髪に多くの水分が残ったままドライヤーを使うと、必然的にドライヤー時間が長くなるため)

ドライヤーを使わずに自然乾燥した方が髪に優しいと思いがちですが、髪がぬれた状態で長時間放置していると、雑菌が繁殖しやすくにおいやかゆみなど頭皮トラブルの原因になります。
また髪がぬれたまま就寝すると、枕の上で髪が擦れ合うためキューティクルが剥がれダメージが進行してしまいます。

もし正しく洗っているのに(とくにすすぎが肝心)頭皮にトラブルがある場合は、お使いのシャンプーを見直してみることをお勧めします。シャンプーには、大きく分けて「高級アルコール系・石けん系・アミノ酸系」がありますので、イオンベール化粧品ブログ「石けんシャンプーのすすめ その1」を参考にご自分に合ったシャンプーを探してみて下さい。